筋トレすれば解決する、という誤解…
昨今、トレーニングという言葉がとても身近なものになりその中でも筋肉トレーニング、いわゆる「筋トレ」に関心を持つ方がとても増えたように思います。
それ自体はとても良いことと思いますが、中には筋トレが全てを解決するというような誤解をしている人も多いように感じます。
要は筋トレさえしとけば良い、みたいな…。
なんでもそうでしょうがこれさえやっておっけば良い、みたいなものはやはり存在しないと思います。
身体は複雑ですし、この種目だけやっていれば良いなんてのもないです。
よくあるのが
「膝が痛いから太ももの筋肉をつけるように言われた」
「腰が痛いから腹筋をつけるように言われた」
「肩が凝るから肩の筋トレをするように言われた」
などはトレーナーの仕事をしていると本当に良く耳にします。
極端な話、太ももの筋肉がムキムキ中でも膝の痛みに悩む方は沢山いるでしょうし、腹筋がシックスパックで盛り上がるような筋肉の持ち主でも腰痛の方はいくらでもいるでしょう。
そのような人達はジムに行くともっと筋トレしましょう!といわゆる筋トレをやらされるのですね。
筋肉(筋力)ももちろん大切ですし、当ジムでも筋力トレーニングを実施頂くケースはいくらでもありますがそれだけで解決するとは微塵も考えておりません。
痛みの改善にしても姿勢の改善にしても本当に大切なのは自身の身体を思うように動かせる能力なんですね。
これを
『モーターコントロール』
と呼びます。
例えば肩甲骨がその位置にあっては肩こりはまず治らないだろうという位置があります。
それをそのままでひたすら肩周りの筋トレをしたところで、その悪い位置が変わらないことはあっても改善することはないでしょう。
まず肩甲骨を正しい位置に動かせることが重要な訳です。
もっというと理想の正しい位置を知る必要があります。
そしてその正しい位置にコントロールするために必要なものは必ずしも筋肉ではない訳ですね。
動作にはエラー動作と言われる間違った動きがありますが、その動きを改善せずにそこにダンベルやバーベルなどの負荷をかけることで悪くなることはあっても良くなることは期待できないでしょう。
なので筋肉をつける前にトレーニングしないとならないことがある訳です。
(もちろん筋肉をつけることが最優先というケースもなくはないですがほとんどの方はこれに当てはまらないです。)
小難しいことよりとにかく筋トレでスッキリしたい!
なんてことももちろんあると思いますので、そちらメインの場合は筋トレ(最低限のフォームはマスターして)も良いかもしれませんね!
モーターコントロールは当ジムにおける指導で最も大切にしているものでもありますのでまたゆっくりブログにさせて頂きます♪
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